2月15日、「千仏春を迎え 紋枰に道を問う暨『雲林杯』第十七回祈願新春囲碁三人連碁戦」が杭州霊隠寺で開幕した。本イベントは杭州霊隠寺と浙江省囲碁協会が主催し、杭州仏教囲碁文化交流センターが共催している。
開会式で、光泉法師は杭州仏教囲碁文化交流センターおよび杭州霊隠寺を代表し、今回の「雲林杯」囲碁三人連碁戦に出席した来賓、僧侶、棋士たちへ心より歓迎の意を表し、長年にわたり杭州仏教囲碁文化交流センターの発展を支援してきた各界人士へ深謝の辞を述べた。法師は「囲碁は中華民族の文化的至宝として深遠な哲学的思考と人生の知恵を包含しています。仏教が中国に伝来してから囲碁文化と交わり融合し、囲碁を媒介として人生哲理を体得し、生命の真髄を悟る物語が数多く伝わっています。棋士の皆様が本大会でご期待通りの成績を収められるとともに、『碁を見て碁にあらず』という禅棋の精神を受け継ぎ、碁を通じて道を論じ、対局の中で人生を悟り、勝負の内に自己を観照されることを願っております」と語った。
「千仏海会」とは現在の賢劫における「千仏」を指し、釈迦牟尼仏はその第四尊にあたる。今大会の「雲林杯」には16チームが招待され、依然として賢劫「千仏」中の仏号をチーム名としており、本年は第171尊から第186尊までの仏号を採用。各チーム名は以下の通り:南無不虚歩仏、南無覚悟仏、南無華相仏、南無山主王仏、南無善威儀仏、南無遍見仏、南無無量名仏、南無宝天仏、南無滅過仏、南無持甘露仏、南無人月仏、南無喜見仏、南無荘厳仏、南無珠明仏、南無山頂仏、南無到彼岸仏。
(注:
1. 「紋枰」は囲碁盤の雅称
2. 「南無」は仏教用語で「帰依する」の意
3. 仏号の訳出は漢字表記を基本としつつ、日本語仏教典籍の表記慣例を参考
4. 「禅棋」は囲碁と禅を融合した概念を表す造語
5. 寺院名・組織名は正式名称に基づき厳密に翻訳)
322 人数